サイクルロードレースの最高峰『ツール・ド・フランス』が、2020年のコロナ・パンデミックを乗り越え、2021年ももちろん!開催されます。
ツール2021プレビューとして、大会概要/コース/数々の見どころまでピックアップしてご紹介します。
目次
開催日程
開催日程:2021年6月26日(土)〜7月18日(日)
1年スライドした東京オリンピックの影響で例年より1週間早く開催されます。
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2021年の世界3大自転車ロードレースの開催日程は?(20年はCOVID影響で大変更!)総距離
総距離:3,383km
ただしルート調整による距離変更の可能性はあります。
全21ステージ
- 全21ステージ
- 平坦:8区間
- 丘陵:5区間
- 山岳:6区間(内、頂上ゴールは3区間)
- 個人タイムトライアル:2区間
- (休息日:2)
チームタイムトライアルはなし。
開幕地(グランデパール)
開幕地:フランス・ブルターニュ地方
ブルターニュ
自転車大国フランスの中でも最も自転車競技熱が高いと言われる地域。
初日第1ステージは港町のブレストからスタートします。
ブレストは2008年以来4回目のツール・ド・フランス登場となるそうです。
元々はコペンハーゲンの予定だったが
元々2021年ツールの開幕地はデンマークのコペンハーゲンになるはずでした。
しかし新型コロナウィルス影響で1年延期となったサッカーの欧州選手権(EURO2020)との調整がつかなかったとのこと。
コペンハーゲンでのツール開幕は翌2022年に1年延期になりました。
2021年大会最高峰
大会最高峰:エンバリーラ峠(第15ステージ)
(出典:The Official Tour de France)
標高2408m。
2週目の日曜日、7月11日の第15ステージで登場します。
ツール・ド・フランスではその年の大会最高峰を一番に通過した選手に、ツール創設者の名前を冠した「アンリ・デグランジュ賞」が与えられます。
国境を越えるのは?
2021年大会でツール一行がフランス国境を越えて走るのは唯一アンドラのみです。
前述の通り、デンマーク・コペンハーゲンでの開幕は変更になっています。
アンドラは、フランスとスペインの間に挟まれたピレネー山脈にある小国。
「大会最高峰」のある第15ステージはここアンドラでフィニッシュとなり、ツール一行はこの地で2回目の休息日を過ごします。
21年もいまだコロナ禍ということもあり、諸々対応がとりやすいようにフランス中心のコース設定となっているようです。
名物山岳「モン・ヴァントゥ」
モン・ヴァントゥは第11ステージ(7/7)で登場。
「プロヴァンスの巨人」「魔の山「死の山」と異名・別名に事欠かない、ツール・ド・フランスでも特別な山のひとつ。
標高1,912m。
強い風(vent)が特徴で、名前にもなっています。が、名称の由来は諸説あるようです。
21年大会ではこの山岳をツール史上初めて二度上ります。
1951年に初めてツールのルートに採用されて以来、数々の伝説を持つと言われる難関山岳コースですが、リアルタイムで観ていたところではあの「フルームが走った山」と聞くと個人的にはすごくピンと来ます。
2016年大会、バイクに追突して落車したクリス・フルーム(当時チーム・スカイ)がマイヨジョーヌ姿で走って山を駆け上がった場面は、ツールの歴史を彩る伝説のひとコマだと思います。
そんな名物山岳モン・ヴァントゥで21年はどんな勝負が繰り広げられるか。間違いなく注目のステージです。
超長距離ステージ登場
第7ステージ:248km
この距離は2000年大会以降最長で、超長距離ステージです。
前述の通り開幕地がコペンハーゲンからブルターニュへ切り替わった経緯があり、そのコースの帳尻合わせでこの少々特殊なステージが登場することになったと言われています。
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