こんにちは。花粉症重症患者です。
3月4月、辛い季節ですよね。
この時期になると沖縄のことが思い浮かびます。
皆さん知っていましたか?
沖縄には花粉症がないと言われるのです。
花粉を避ける土地、ということで「避粉地」という言葉があることを初めて知りましたが、沖縄は日本の避粉地の代表格です。
夏の沖縄は最高です。でも春の沖縄にもまた違う魅力があるんです。
目次
沖縄にはスギの木がほぼない
花粉症といえば主役はスギ花粉です。
「なんで沖縄に花粉症がないと言われるのか?」というと、そもそも花粉発生源になるスギの木が沖縄にはほとんどなく、したがって花粉が飛ばない、ということです。
沖縄の森林面積のうちスギの木の割合はわずか0.3%とされています。
ゼロではないけれどほぼ無い。これだとほとんど花粉症の症状が出ないわけです。
ああなんて素晴らしいのでしょう。
なぜ沖縄にはスギの木がないのか?
ではなぜ沖縄にはスギがないのか?
というか、それを考えようとすると逆に、なぜ日本列島の大部分には我々を苦しめるスギの木が大量にあるのか? という疑問が浮かびます。
これは戦後の日本の政策と関係が深いようです。
戦後、木材需要の高まりを背景に、国が大規模なスギの植林を進めたことが日本でスギの木が増えた大きな要因と言われます。
このことを前提に、ではなぜ沖縄にスギがないのかというと。。
アメリカ統治により植林を逃れた
戦後沖縄は、日本本土とは異なり長くアメリカの統治下に置かれました。
そして日本国に返還された、いわゆる本土復帰が1972年のことでした。
つまり日本が戦後積極的にスギの植林を行っていた期間に、沖縄はその対象外だったというわけです。
台風のためスギが生育しにくい
沖縄と言えば地理的に強烈な台風が襲来する土地です。
スギは細く高く育つ木で、強烈な台風に耐えにくいとも言われています。倒されてしまうのですね。
スギという木自体が、台風が行き交う沖縄の土地と相性が悪いわけです。
このことも沖縄にスギがない背景のようです。
沖縄には花粉症が存在しない…わけではない
花粉を飛ばしてアレルギーを引き起こすのはスギ花粉だけではありませんから、「沖縄には花粉症がない」と言い切るとそれは事実とは違います。
沖縄にはススキに代表されるイネ科の植物などは比較的多くあり、花粉も飛ぶようです。10~11月の秋頃特に多いとのこと。
私もいわゆる花粉症シーズン以外にも何だか目鼻がムズムズ嫌な感じがすることがあります。
そんなときってたぶんなにかスギ以外の他の花粉が飛んでいて、それに反応しているんだと思うんです。
でもね。
花粉症重症患者からすれば、あんなの花粉症のうちに入らないっすよ。
スギ花粉の症状が非常に出にくい沖縄は、花粉症がないようなもんだと個人的には思っております。
終わりに
花粉症から逃れるために沖縄に移住する人までいると聞きます。
移住はさすがにハードルが高いし、花粉症を避けることが人生のすべてではないけれど、気持ちはわかります。
シーズン真っ最中に旅行で逃げるのもイイと思いますよ。
私も何度かやったことがあります。避粉沖縄旅行。
花粉症シーズンに1週間でもまったく症状が出なくなる感覚は不思議でもあり、花粉症に苦しむ同志にはこの素晴らしさがわかるでしょう。
沖縄の最もイイ季節は夏だと思います。多くの人もそう考えるでしょう。
けれど、花粉症シーズンの沖縄もまたひとつの楽園です。
ではまた。
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